日本人の死因上位を占めるのは、がんと言われています。これほどまでに医療技術が進歩しても、がんの研究や新薬の開発が相次いでいても、いまだに多くの人ががんで命を落とすようになっているのです。発症するには様々な要因が考えられます。食生活の乱れ、運動不足に暴飲暴食、ストレスやホルモンバランスに過労などが要因として考えられるのです。

つまりは生活習慣の悪化によってもたらされることが多いのですが、原因はそればかりではありません。肺がんや中皮腫の場合、ある危険な物質が関与していて発症することもあります。その危険な物質とはアスベストを指しているのです。素ベストは現在では使用が法律で禁じられています。

ところが昭和の当初はアスベストを吹き付けた建材が建設現場でたくさん用いられていました。アスベストは微細な繊維質で現場で働いていた人の肺に知らぬ間に侵入し、長い潜伏期間を経て今まさに病気を発症している人が後を絶ちません。使用が禁じられた今でもアスベスト被害の可能性があります。それは昭和の建造物の解体作業が相次いでおり、それに伴って飛散する可能性が高く他人ごとではないのです。

その為建設会社や施主、不動産会社に解体業者は必ずアスベスト分析調査を実施しなければならず、いまでは義務化されました。分析調査は非常に簡単な方法で、建造物の検体一部を郵便で送るだけで調査会社は精密な検査を行うのです。偏光顕微鏡による定性や定量分析を受けることができるのです。